紙の環プロジェクト第3回寄付― 発達センターちよだ様 ―

先日、紙の環プロジェクトの第3回目の古紙回収が行われ、古紙1,860㎏、回収売却益は5,580円となりました。
ご賛同いただいている企業の皆様、いつもありがとうございます。

今回は、この回収売却益を「発達センターちよだ」様へ寄付してきました。

矢田川の河川敷近くにあるセンターを訪ねると、園長の伊藤様と副園長の後藤様が出迎えてくれました。

「さっきまで子どもたちがプール遊びをしてて…」と伊藤園長に案内された広い園庭にはビニールプールやブルーシートが広げられていました。 お訪ねした日は時短保育で、お子さんたちは帰った後でしたが、プール遊びをめいっぱい楽しんだ様子が見て取れて、いまにも楽しい笑い声が聞こえてきそうでした。

「発達センターちよだ」様は、守山区に住む、障害や発達支援を必要とする就学前のお子さんとその家族をサポートする療育施設です。現在、通園部には25人のお子さんが在籍しており、毎日元気に登園しています。

そんな「ちよだ」様に心配なことが…。

「ちよだは20年前に名古屋市から委託されたのですが、子どもたちが過ごす建物は50年以上前に建てられたもので、正直老朽化しています」と伊藤園長。

さらに、入園希望者も増えたことで、今年度は定員オーバーでどうしてもお断りしなければならない状況も起きています。

「守山区に住んでみえるのに、お子さんを預けるために区外まで行かなければならない親御さんのことを思うと本当に心苦しい」

そのため、より広い土地に建物を建て、今よりさらにお子さんたちに必要な環境を整え、“療育センター化”することを計画されています。名古屋市と連携して今後進めていく予定ですが、土地探しに難航し、予算も市からの配当があるとはいえ、これからたくさん必要になってきます。 伊藤園長は、「まずは“知って”ほしい」と話します。施設の存在や置かれている状況、そして支援を必要とするお子さんやそのご家族が社会に対してどんなことを求めているのか。

保育室にはお子さんたちの作品が並ぶ

今回「ちよだ」様をお訪ねしたことで私たち自身も知らなかったことがたくさん見えてきました。

私たちができることは本当に小さなことかもしれませんが、同じ守山区にある企業として継続的に関係を築き、私たちからも発信していくことが大切だと感じました。

伊藤園長は今後のことについて「子どもたちの療育に力を入れることはもちろん、親御さん、ご家族の方の不安や心配に寄り添って、少しでも負担を減らせるようにしていきたい」と熱意をもって話してくれました。

伊藤園長(中)と後藤副園長(右)

今回の寄付金は大型絵本の購入費に充てられるそうです。

「子どもたちも大好きなので、すごく喜ぶと思います」と後藤副園長。

富士凸版で余った在庫紙も寄付させていただきました。どんなお子さんもいろんな経験を重ねて健やかに成長できるように私たちもできることを考えて、ご賛同いただいている企業の皆様と一緒に少しずつでも行動していけるようにしていきます。