紙の環プロジェクトとは、自分たちが仕事をする中でSDGs17の項目に貢献できることを1つずつ実践していく取り組みです。
今、私たち富士凸版印刷が持続可能な社会を目指すためのSDGsの1つとして、自分たちの仕事に直結する15番(陸の豊かさも守ろう)を通して、2番(飢餓をゼロ)と11番(住み続けられるまちづくりを)に取り組もうとしてます。
自分たちの製品で一番使用している紙に目を向けてムダになっている物はないか見直しました。紙を使う事の方が勿体なくて無駄ではないの?と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。プラスチック製品に比べリサイクルできる率も高く処分するとしても環境負荷が少ないのです。だからこそ、自分たちでも紙のリサイクルをしていかないと紙がムダに捨てられてしまうのは勿体ない。そこで自分たちが生産して納品させていただいた製品のあまりや余分な紙をお客様の所へ伺い、自分たちが回収するという取り組みをしようと思いました。それが紙の環プロジェクトです。
自分たちが使っている紙は、そのほとんどが木から出来ています。森林伐採をして生成された木材チップを使い印刷用紙になっています。という事は自分たちが印刷を行うほど自然環境に良くないという考え方もできます。
だからこそムダな紙を使わないことは勿論、使っている紙で余ったものは再生紙として自分たちがまた使う。
仕事を通して環境配慮をすることもSDGsの一つと考えてます。
回収させてもらった後は、弊社が契約する協力会社さんへ委託し古紙をリサイクル化して料金に還元してもらっています。
そこで頂いた料金を、何かに寄付できないかと考え調べていると地元地域に子ども食堂というのがあることを知りました。守山区には瀬古の家さんがあります。
普段家庭で満足にご飯を食べられない子や、事情があり家族とのコミュニケーションが取れない子たちがいること、それが社会問題になっているというお話を聞き胸を痛めました。自分自身も子どもがいる身としてほっておくことは出来ないと感じました。
瀬古の家さんは、介護施設や障碍者支援などを事業として行われている他に、地域の子どもたちへ、みんなの食堂としてお弁当の配給や季節の祭りイベントなどを行い、地元地域のコミュニティーの活性化に取り組んでいらっしゃいます、せっかくなら自分たちが集めた古紙回収費用を社会に役立てたいと思い寄付をしていこうとします。
子どもたちが笑顔になれるように、地域の方々や施設にいらっしゃる障がい者さんと一緒に食事をして普段では取れない交流をしたり、人の優しさや温かみを知るきっかけを作り、将来の子どもが明るい笑顔になれるようにしていきます。
これらの活動を通して、私たちは社会と森林と資源、そして未来の子ども達を大切に守る循環型を目指すために、2030年までに持続可能な挑戦を続けていき、豊かな社会を未来に繋げていきます。